ドキドキ・ワクワクする
環境に自ら飛び込む。
そんな人々にとって、
心地よい風が吹く那須。
経理総務部/人事
櫻井 耀 さん
経理総務部/人事
櫻井 耀 さん
人生を見つけるためには、
人生を浪費しなければならない。
アメリカの飛行家であり、文筆家のアン・モロー・リンドバーグの言葉だ。櫻井さんはこの言葉のとおり様々な経験を積み、自分の人生にとって大切なものを探してきた。
職業選択が自由な現代、選択方法は十人十色。社内では縁の下の力持ち的な存在、経理総務部の櫻井耀さんが今の環境・仕事を選択した理由とはなにか。
それは社会人として知見が広がる20代のときのこと。自分の国を客観的にとらえたいと、アメリカで働いていた勤務先の上司へひょんな質問をしたことがきっかけだった。
「牛飼いの仕事が好きだから、カウボーイをしているかだって?YesだけどNoだな!私はカウボーイという“生き方自体”に誇りがあるのさ」
カウボーイとしての乗馬だけではなく、人生の手綱までもしっかり握りしめて前に進む。その姿勢に感銘を受けた。
それからは、自分の生き方に必要な“食” “教育” “コミュニティ”の分野で学びを深めながら各地を冒険。2023年からは、これまで培ったスキルを、一企業で人材の分野にて貢献すべく、人事部門で新たなチャレンジを始めた。
30代になっても挑戦を続ける理由に、アメリカの90歳以上を対象にしたアンケートで、「人生で後悔したことは何?」の回答に90%の人が「冒険しなかったこと」という結果に衝撃を受けたからかもしれないと話す。
大切にしていることは、
カテゴリーを超えて繋がること。
生まれ育ちが東京の浅草である櫻井さん。伝統工芸が息づく下町で中学生の頃、授業で手描きの提灯職人さんにインタビューさせてもらった時のこと。
「伝統工芸のように長く価値を残し続けるポイントとは、自らが新しい価値観を吸収し続けること」 と、その提灯職人さんは高齢になっても、国内外の様々なジャンルの方と交流を図り、作品作りに活かしていた。
“庫や”の拠点となる那須エリアでも、カテゴリーを超えた交流が盛んだ。職人のアトリエや食の専門店をはじめ、那須の開放的な空間は優秀な人材を各地から惹きつけている。それらの異なるカテゴリーを結び付け、“那須”は一体感に包まれた魅力を発し発展を続けている。
櫻井さんはこれまでの様々な経験から、カテゴリーを超えることの重要性について、この様にも考えている。
「行政やアカデミック分野と連携し各地で働いてきました。アメリカではリボルビングドアという仕組みを用いて、回転ドアのように様々なジャンルで経験を積んだ人たちが、国や民間を行き来し能力を発揮しています。一方、日本では“産官学連携”といっても、他の経験がないためになかなか話が通じないこともありました。個人や企業、地域の発展を考えたときに、より豊かな“寛容性”や“開放性”といったボーダレスな関係がキーワードになるかもしれません」
かの有名な文人、海外でも活躍した岡倉天心が「変化こそ唯一の永遠である」と述べた様に、長く価値を残し続けるためにはカテゴリーを超え、“寛容性”や“開放性”といったボーダレスな関係を築き上げることが大切だと櫻井さんは話す。
チャレンジの幅が広い、
地方中小企業の魅力。
「自分がどういう生き方をするか、どんなワクワクする仕事ができるか、そこで得たお金を何に、どこで使うかといった“自己決定権”の大きさが大切」と熱く語る。
大企業のように、限られた自分のパートを型にはまったゴールに導くという、ある意味での安定とは異なり、庫やの様な中小企業では自分の業務領域に明確な境界がない。その時々で幅広い課題に対応し、少数精鋭のメンバーと協力し解決に結びつける。その後の会社の変化も肌身で感じることのできる“庫や”の仕事にはやりがいを感じているという。
“庫や”は一見、地元の人が多いように想像するかもしれないが、転職者や移住者が多数活躍している。
「各々が多彩なバックグラウンドを武器に、那須での生活を楽しみながら、会社のブランドを輝かすことに熱中している雰囲気がたまらなく好きですね」
ついつい笑顔がこぼれる。
入社から一か月後には、社内の重要なプロジェクト推進に抜擢され、更には分野の異なる取り組みにチャレンジする機会が巡りと、成長する環境に溢れているという。
聖書の有名な一節に“鉄は鉄に磨かれ、人は友に磨かれる”とあるが、櫻井さんはこの会社で巡り合った仲間に刺激を受け、もっと共に高みを目指したいと感じているようだ。
自分で手綱を握ること。
この前、任天堂switchのコントローラーが故障し、操作するキャラクターが勝手に動いてしまう現象に見舞われた時のこと。思い通りにいかない歯がゆさから、現実世界でもこれは同じだと痛感したそうだ。
「前進しているようで、自分がどこにいるかわからない。この行いが誰の、何の役に立っているかもわからない。まるで自分の人生に、主導権が存在しないかのように。その点、カウボーイは“生き方の軸”ありきで手綱を握りしめ、コントロールしている姿が輝かしく見えました。それはまるで、『他者への奉仕や、他人の物差しに合わせるだけの人生じゃ楽しくないだろ?』と、失いかけていた何かを呼び覚ますようでした」
そんな経験から、仕事や私生活、趣味に至るまで、自分自身で“自己決定権”を行使できているか。その振り返りが櫻井さんにとっては幸福のベースとなっており、職業選択のタイミングでは特に意識したようだ。
最後はロシア作家、マクシム・ゴーリキーの言葉でインタビューを終えました。
「仕事が楽しければ人生は極楽、仕事が義務なら人生は地獄。」
仕事を楽しみ、輝く櫻井さんからお話を伺いました。
「庫やのことが気になる!」という方へ
地元出身者をはじめ、移住者や転職者がそれぞれに力を発揮し、会社の成長に貢献しています。
どんな些細なご質問でも大歓迎ですので、お問い合わせいただけたら嬉しいです。
お問い合わせ先: https://www.kuraya-group.co.jp/contact/